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自分をゴミ箱扱いするとはどういう意味?
世の中にはなぜか?
他人に自分をゴミ箱のように扱わせる人がいます。
たとえば、誰かから、、、ストレス解消の道具のように扱われ、暴言を浴びせられたり、意地悪されたり、パワハラやモラハラを受け続けたり、単なる愚痴の聞き役だけを押し付けられて自分の話しは一切聞いてもらえなかったり、いじめや無視、仲間はずれ、嫌がらせを受けたりしても我慢を続け、嫌だ嫌だと思いながらもその場をなぜか離れようともしないでいたりします。
そのような否定的な扱いを受け続けてもそれを抵抗せずに飲み込んで我慢すること、どころか、すみません、すみません、と謝る必要もないのにひたすら口ぐせのように謝る人さえいたりします。
またそれが原因で、ストレス症状や心身症やうつになったりしても、その場にとどまり続けては、無力感を感じ続けてしまうという、なんとも外側から見ている人には不思議な状態になってしまいますね。私も過去たくさんそのような人を見てきました。
彼らはなぜ逃げずにその場にとどまり、否定や罵倒や、愚痴の聞き役や、パワハラ、モラハラを受け続けるのでしょうか?
逃げればいいのに。みなさんそう思うことでしょう。
しかし、逃げたくても逃げられない、、という状態に脳がロックされているとしたら?どうでしょうか?
ではこのような心理的なゴミ箱扱いが不愉快だとわかっていて、なぜかこの状態を選んでしまっている状況に自分を追い込んでいる人の心のメカニズムについて記事を書いてみます。
優しくされると居心地が悪いのはなぜ?
もちろん無意識ですから本人は気づくはずもありませんが。。
もっと楽に生きられる環境を選んでいけばいいのに、と思うでしょうね。
でも、反対に優しい穏やかな人達に囲まれて、褒められたり優しくされると、嬉しいし喜ぶと思うでしょう。
しかし、他人からの心理的なゴミ箱扱いを受け入れている人にとっては、そのような温かい場に居心地の悪さを感じてしまうのです。
だから優しい人や共感的な人が近づいてきても、ふとしたことで相手の好意を拒否したり、拒絶してしまったり、孤立してカラに閉じこもって出て来なくなってしまったり、あるいは近づいてくる人をわざわざ遠ざけるようにしてしまったり、、。
これではどんなに優しい愛情を持ってきたとしても、本人が受け取り拒否をしてしまうのであれば、それは無駄になってしまいます。
なんともったいないことか。
そんなやさしさや愛情を受け取れないままで一生を終えてしまうのはもったいないですよね。
否定がデフォルトの人生とは?
そもそも否定されることに慣れ親しんでいる感覚があるから。
それが家族や人とのつながり方であり、コミュニケーション方法が「否定的な関わり」だった可能性が大きいということですね。
これは特に虐待されてきた家庭に育った方に多く、親が精神的に不安定で暴言や暴力や罵倒やケンカが飛び交う環境にいつも慣れていて、家族つまり、親しい人との関わりは子どもにとっての社会そのものとして、人間そのものとして、すべての人はこうやって関わりを持つものなのだ」と脳の中で一般化されてしまうことになるわけです。
そのような環境の中で育った人の心の中では、「人との関わりは常に恐怖」であり、コミュニケーションに怒りと恐怖を使う方法を取っているという状態が、ある意味パソコンで言うと初期設定状態、つまり「人との関わりは否定がデフォルト」であるという意味なのです。
心地よい人間関係が居心地が悪い
否定がデフォルトの人生を生きる人の心の中には、「心地よい人間関係」というものは自分の中に存在しないので、無意識に存在しない価値観は無意識に排除しようとして自動的に削除しようとしてしまうということが起きるんですね。これがほんとに無意識なので怖いのです。
これを続けていたら幸せになんてなれないに決まっています。
ゴミ箱扱いを引き受けるメリットとは?
それは、相手の支配者に降伏して完全に支配を受け入れることで、生き延びてきたという幼少期の感覚が強く、「屈服することによって恐怖から逃れて生きることを許された」というトラウマ的な過去によって培われた感覚があります。これは恐怖を避けられるというメリットですね。
よく幼児期に、子どもがあまりにも自分に無関心の親に対して、物を壊したり、親の財布からお金を盗んだりして、わざと怒らせるような態度を取っては、親の関心を自分に向けさせようとすることが多々ありますが、これなどはその一例です。
わざわざ親を怒らせないと親が自分のことにまったく無関心で、他の兄弟ばかりを可愛がったり、親が実家にしか興味がなかったり、仕事ばっかりして自分のことには関心が向かなかったりする場合に起こりがちです。これも、親の怒りをかうことが否定的なつながりや関わりに繋がってしまうひとつの原因ともいえます。
幼児期の関わりが大人になってからの人間関係になる
自分を大事に優しくされるよりも粗末に否定的にされた方が安心だったり、相手に攻撃されることを受け入れていると居場所がもらえる、生きてる感覚がある、などなどなど。。。。
だから大人に成長してもずっとその否定的な関わりが、脳の中で続いているわけですから、人間関係、恋愛、結婚、仕事関係、子育てなどにも、大きな影響が及ぶのは避けられないわけです。
得られるメリットを解決するには
2次利得はなかなか手放すのが難しいのでぜひプロの手を借りることをお薦めしますが、一つだけ言えば、、自分がこの利得を解決して「恐怖を超えてでも自分を守るのだ!」と決意することですね。
もし違う方向を選択するならばあなたの人生は変わりますよ、と私は言います。
みんな幸せになって欲しいからですよ。
さて、このような否定がデフォルトの人生はどのようにして作られるのか?など、人は肯定的関わりだけではなく、否定的な関わりもあるのだということについて、YouTube動画でも「反復強迫~どうして人は不幸を選ぶのか?」について語ります。
そして、自分の状態を知るためにもぜひリトリーブ協会の電話カウンセリングもおすすめしています。
ひとりでも多くの人が楽に生きられますようにと願って。
それではまた。