よく、心理カウンセラーと心理セラピストはどう違うのですか?
という質問をいただきますので、今日はこれについて書いてみたいと思います。
心理カウンセラーとは?
心理カウンセラーというのは主に口頭で相談をする、というスタイルになります。
だからデスクとイスさえあればどこでも可能です。カウンセラーという仕事には様々なものがあります。キャリアカウンセラー、スクールカウンセラー、産業カウンセラー、そして心理カウンセラーなどなど、カウンセラーと言われる方は「お話しを聞く相談員」という位置づけになります。
お話しをするという対談形式のカウンセリングはスカイプや電話でも可能ですし、最近はカフェやホテルのティールームなどで気軽に行う民間のカウンセラーも多いようです。ただカウンセラーというものは民間資格であって、明日から私はカウンセラーです、と名乗ればカウンセラーになれます。なので当然専門の知識やトレーニングを受けていない「自称カウンセラー」もたくさんいます。当社では守秘義務厳守という鉄則の観点からみても、会議室や事務所や専門のカウンセリングオフィスなどで、密室で一対一でお話しすること、またきちんとホームページを持っているプロの心理カウンセラーの業者さんをお勧めしています。
心理セラピストとは?
では心理セラピストという仕事はどういうことをするのか?というと、お話しをきくだけでは終わりません。悩みや問題を解決するためにさまざまな心理療法や心理技術を駆使して、気づきを得たり、癒されたり、心が元気になって生きる気力が増したりすることを目的として行います。特に心理セラピーでは、気づきを促すことも重要視しますが、身体を使った動きや感情を深く取り扱うこともします。カウンセリングは話しを聞いて感情に寄り添ったり、受け留めたり、アドバイスする、というものだとすれば、心理セラピーは悩みの解決に向けてさらに深く一歩踏み込んでいく、といったイメージでしょうか。
なので、まずは心理カウンセリングの段階を経てから心理セラピーに移行するのがスムーズだと思います。まずは自分の悩みを聞いてもらうこと、それから、自分がどうなりたいか?を明確にしてから、心理セラピーで自分の心の深層心理に触れていくというのが、ベストな流れだと思います。当社においても、リトリーブサイコセラピーでの初回のセッションはまずじっくり話しを聞くカウンセリングからスタートして、後半から心理セラピーに入っていく、という流れにしています。
いまや世界中ではさまざまなセラピーが開発されています。アートセラピー、アロマセラピー、森林セラピー、ヒプノセラピー、音楽セラピー、ゲシュタルトセラピーなどなど、数えきれないほどのセラピーが存在しているのです。またセラピーとは英語で治療ということばを指しています。海外では治療の一環として、心理療法(心理セラピー)を取り入れられていますが、日本では心理セラピーは医療行為ではありません。なので、私たちは治療という言葉を使わずに、セラピーを通じて自己を回復する、本来の自分を取り戻す、という表現をしています。それは本人の中に無いものを創り出すというのではなく、本人が本来持っている自分自身の価値や能力や可能性に気づいて人生を見つめ直し、軌道修正していくことをサポートしていくという意味が含まれているのです。
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