『ありのままのあなたでいい』の本当の意味とは
悩みや問題を根本解決する
心理セラピスト 大鶴和江です。
さて、今日のテーマですが、とにかく世の中は不条理なんです。
よくね、数年前にも流行ったありのままのあなたでいいと言う言葉。流行語くらいの勢いでばばーっと広まりましたよね。
しかーし!
なぜかなぜか?
しゅーーーーーーっと収束し
一過性の流行語で終わってしまったんです。最近聞かれないですよね。
ありゃりゃりゃりゃ???
なんで?と思いませんか?
むむ、私だけですか。
そうですか。。
ありのままという意味は、自身が今感じていることや闇も含めた自分の感情や感覚をそのまま認めるという意味です。つまり、周りの誰か?や周囲の環境に左右されることなくあるがままの姿をいいます。
だから自分が主体という意味なんですね。
ところが、あの言葉の真の意味を勘違いして、ありのままの自分を謳歌しようとして行動した人の多くは、形上はありのまま振る舞ったのですが、結局は失敗や嫌われる恐怖に抗えず元の状態に戻りました。
物事が行き詰まるダブルバインド(二重拘束)
なぜか?というと、、、
自分らしく振る舞おうとすると、
周りから嫌われてしまった
わがままだと言われて否定された
いろんなところでケチをつけられて悪口を言われて
ディスられたなどなどなど、、、。
結局
ありのままで生きたらダメなんだ、、となってしまったからです。
世間的にはありのままは素晴らしいね!とcMを流しながら、、ありのままの自分らしさを表現すると否定され拒絶されて叩かれる、という状態になりますから、
ありのままでいいはOK
でも、
ありのままでいいはNG
になってしまいました。
これ、ダブルバインドといって二重拘束といいます。物事が行き詰ってしまう大きな原因となっています。
日本人独特の本音と建て前、
総論は賛成でも各論は反対。
みたいなわけがわからない状態。
じゃあ何がいいんじゃい!と言いたくなること多々ありです。
本当の自分を出したら叩かれる
結局、世間で自分の居場所を得るためには本当の自分を隠さないと生きていけないということになりますね。
だから結論からいえば叩かれる覚悟で自分を貫く!のが一番いいわけです。
でも多くの人はそれはできないといいます。日本人は温厚で温かいし親切、という世界的な評価がある一方で結構なストレスがかかってるわけです。余談ですが、私は最近よく使うSNSは専らツイッターばかりですが、日本ほどこんなにツイッターが他のSNSよりも盛んな国はないそうで、これは世界中でも日本だけだとか。。
それは匿名でアカウントOKという点があるからですね。それくらい、本当の自分やありのままの自分を隠さないと、否定や拒絶や攻撃にさらされる危険性があるということなんですね。いやなかんじです。
弱い者をいじめ、強い者の足を引っ張るという日本人独特の精神性もあろうかと思います。それは古来から日本人は村社会でみんなが共同体として生きてきたという歴史もあるからですね。
良いことしても叩かれる、悪いともっと叩かれる、何もしなくても叩かれる、、、
えーい結局は叩かれるんやんかいっ!
ほんとに世の中は不条理なんです。。。そうそう簡単には日本人全体の意識の変容は難しいのかなと感じているこの頃。
ダブルバインドを解決してありのままの自分を生きる為に
さて、このダブルバインド。親子問題として家族間で連鎖するので、気が付かないうちに自分が我慢させられたことを子どもにも我慢させるので、かなり問題は深刻になりがちです。
親に自由にパートナー選んでいいと言いながらほんとに選ぶとNG出される
どこでも好きな学校に行けばいいと言われ専門学校に行きたいというと父親にちゃんと大学に行け!と言われる
お金はきちんとしなさい、と言うけど親はずっと金にだらしない
そんなに学校嫌なら休んでいいよと言いつつなんで学校に行かないの!とキレる
ありのままのあなたでいいのよと言いつついちいち行動にあれこれ口出しされる
などなど、、
意識的には気が付かないのですが、言われてみると自分の家族もそうだったなあという方は多いのではないでしょうか?私はこのダブルバインド的思考は無意識に本音と建て前で生き、自分の感情や欲求を表現したら生きていけないという生存本能的な防衛機能であると思っております。
子どもの頃はそれが機能してて良かったことも多々あったとは思いますが、大人になったらそれは、自分本来持つ生きるエネルギーを削ぎ、周囲に翻弄される人生となってしまうでしょう。
ということで、わけのわからない生き辛さの原因、無意識の底にある生き方の前提にダブルバインドという大きな問題が引っかかっているかもしれません。
人生は自分が思っているより短い。ならば、本当の自分を生きるために、自分を縛る制限と利得を早めに解決していきましょう。
またダブルバインドについては今後書いていきます。