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リトリーブの難しさは質問の技術にある
約半年間の間、切磋琢磨して自分の問題や悩みに向き合い、さらには、セラピー技術取得のために一生懸命に頑張ってきたメンバーには、ほんとに頑張ってきたことを褒めて卒業を心からお祝いしたいと思います。
リトリーブ応用実践コースとは?
リトリーブ基礎コースを卒業したのちにもっとリトリーブの心理を深く学びたい方のためのコースであります。
基礎コースは自分との対話であり向き合い問題解決に集中するのですが、この応用コースでは、リトリーブサイコセラピーの技術と理論を習得し、対人にセッションができるようになることと、自分自身の成長レベルを劇的に引き上げること、を目的としています。
心理セラピストや心理カウンセラーを目指す方や対人関係スキルを磨きたい方には最適のコースとなっています。
リトリーブサイコセラピーが非常に難しいとよくいわれるのは、この質問の技術の難しさにあるといっても過言ではありません。
心理カウンセラーや心理セラピストは「共感」だけすればいい?
うんうん、とよくうなづくことで共感することが大事だと、巷のカウンセリングスクールではよく教えています。
確かに共感することも最初の時点では大事です。特にたくさんのトラウマを抱えて大きな傷をたくさん負っている人には、よくそんな状況を生き延びてきましたね、頑張ってこられましたね、もう頑張らなくていいですよ、という寄り添いは非常に重要です。
人は共感されて、気持ちに寄り添ってもらえて、受容されて、わかってもらえるとしても癒されるし、とても嬉しいものです。
また聞いてもらいたいと思う事でしょう。
ただ、ですね。気を付けなければならないことがあります。
最初はそれでよくても、その「共感」と「寄り添い」がずっとずっと続くと何が起きるか?というと、、これです。
カウンセラーとクライアントの間に、共依存関係が成立しやすくなってしまうのです。
この人が私にとって特別の人だと思い始めたら、もういろんな未完了の想いをカウンセラーに投影しては、「自分のすべてをもっとわかってほしい」という強い幼児的自己愛的な欲求に変化してきます。
ここまで来たら、もうカウンセラーは疲弊し、クライアントとの関係に巻き込まれてしまいついにはこの仕事を辞してしまうでしょう。
能力のある心理カウンセラーがクライアントによる、依存から攻撃、理想化されてから反転してのこきおろし、嫌がらせなどに遭い、ついには人を信用できなくなり、自分を責めてうつになり、人が嫌いになってしまう、というたくさんのそのようなケースを見てきました。
心理カウンセラーや心理セラピストに必須な「深掘り」のスキル
共感すること、わかってあげようとすること、は大事です。
この点については、非常に重要ですが、もう一歩踏み込んで、この人自身の問題に本気で気づかせてあげることができなければ、ただの依存関係の投影を起こされて、クライアントの親代わりの役目を負い攻撃対象にされてしまうだけです。
共感され、感情に寄り添ってもらえて、受容される体験は重要です。しかし、問題解決という視点からみれば、共感されるだけでは本人の目の前から問題はなくなりません。共感されて癒されたとしても問題は目の前から消えないのです。
心理セラピストは心理カウンセラーとは違い、もう一歩ぐっと奥に踏み込んで「悩み・問題解決」に焦点を当てます。
この人の持っている真の問題はどこにあるのか?
何を感じることを避けているのか?
どんな感情を感じないようにして自分を守っているのか?
この人の問題を持つことによって得られる利得、メリットは何か?
どうしたらどうなったら解決だと思うのか?
たとえばこんな感じです。
先日の応用コースでの成果発表会でも出ましたが、ある一人の方を掘り進めたケースです。しかし、とても難しいテーマでした。主訴の悩みは「目の前の洗濯物を片付けようとすると震えがでてくる」というテーマだったんですね。このようなテーマが出てくると非常に質問は難しくなりますが、メンバーのひとりが見事に掘り進めました。
じつはこの「洗濯物が散らかる状態」はあることを指していたんですね。それは「関わり」でした。
母親は子どもに無関心で実家の母親しか目に見えていないので、いつも子育ては上の空。でもこの人は「なんとかして母親を自分に振り向かせる」ためにあることをやっていたのです。それが、散らかす、などの親の嫌がる行為をすることで、母親の関心を自分に向けさせていました。それが「関わり方」であり、親の視線をもらうためのアクションであり、コミュニケーションのひとつの方法だったのです。
しかし、それがおそらくは母親の逆鱗に触れ、叩かれたり、暴言を投げつけられたりしたこともあったことでしょう。だから「関心をむけてもらう」と同時に「暴言・暴力を受ける」こととセットになっていたのかもしれません。だから洗濯物を片付けようとすると「震え」がきていたのかもしれないですね。
このように真の問題にアクセスすれば、あとは問題解決へ向かう方向性が決まるので、解決は早くなります。
そのためにリトリーブでは、この奥に深く掘り進む形で質問をしていきます。カウンセリングで話を聞くだけ、だとこうはなりません。
質問は問題解決にとって非常に重要で習得すべき技術なのです。
質問ができる人は最終的に愛されて得する人である
慣れていないせいなのか、それとも相手に質問するのは失礼だと思っているのでしょうか?
相手の事に好奇心を持って質問するとじつはとても人間関係がよくなるし、ありとあらゆる点で、将来の人間関係や恋愛、結婚、仕事などにも良い影響を得ることができますし、そもそもコミュニケーションがうまい人は何においても愛されるし、お得です。
この子はとうとう最後まで、まっっったく一言も話さなかったのです。
質問力を鍛える秘訣とは何か?
質問上手は人生で得をする、その理由
よく愛されたい、承認されたい、わかってほしい、という自分の欲求ばかりの人が昨今多いのですが、そもそも人に興味や関心を持っていない人が多いのです。自分、自分、自分、ばかりの人は愛されないですよね。コミュニケーションが受け身の人は気を付けなければならないと思います。愛されたかったら他人に関心を持つこと、これ重要です。
それではまた。
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