世の中すべてを自分の思い通りにしたい!

 

 

俺って凄いだろ~!!と自分のことを猛烈アピールしてくる人あなたの身近にいませんか?


仕事で上手くいったことばかり話す
どれだけ成果を上げたか
どれだけのお金を稼いでいるか
みんなからどれだけ好かれているか

こんなに自分はできるんだぞ~!!!と会えば話の内容はそんなことばかり


聞いているほうも、最初は良いかもしれませんが毎回そうなると正直ウンザリしてしまう (´Д`)
やれやれ・・・どうしたもんか。と思ってしまいますよね。

 

さて、今日はそんな「俺って凄いんだぞ~!」が止まらないそんな人の深層心理のお話です。

 

 

なんでも思い通りにしたい!

世の中のすべてを自分の思い通りにしたい!
これは、どんな子どもも幼少期の最初にはそういう願望を必ず持っているといいます。

 

自分の好きな物だけ食べたい
行きたいところにすべて行きたい
欲しい物全部自分のものにしたい
お母さんを自分のものだけに独占したい
嫌なことはしたくない

子供のイヤイヤ期などありますよね~(´Д`)
返事の全てがイヤ! (゜_゜)という魔の3歳児とか言われるヤツですねww

 

子どもは自分の思い通りになることと
思い通りにならないことがあるのだということを親との関わりの中で学びます。

 

その欲求を叶えてくれる親はいい親と認識し、叶えてくれない親は悪い親と認識しては
反抗して悪態をついて拗ねては親を振り回し、結局思い通りのものを手に入れる手段を
もし身に着けてしまっていたら。。。?

 

そう、自分を誇大化して王様のように振る舞い
すべてを自分の思い通りに支配しようとしてしまうことになりますよね。

 

みんな俺の言うことを聞け!
こうすると言ったらこうするんだ~!

その時の、相手の都合や意志なんておかまいなし。

だから、ダメなことはダメ!と泣いても拗ねても子供に教えることってとても大切なんですね。

 

ほど良い挫折や失敗を経験することは自己愛を育てていくうえでいい経験になります。

自己愛ってなに? → 自分を愛する能力。
これは誰にでもあるものなんですよ!
そして、この自己愛が自分を肯定する力になっていくのですね。
     

 

子どもはそうやって全てが思い通りにはならないことを学んで社会性を身に着けていくのですが、
それが行き過ぎると、しつけという虐待や無視、否定、いびり、親の都合によるイイコの強要と支配従属関係により自己愛が傷ついてしまい、苦しみの人生となります。

 

その自己愛が傷ついてしまうと、自己愛の肥大化に発展していく事があります。

常に賞賛と評価と承認と受容を求めては、自分という価値を尊大に見せようとしたり、
デキル自分として過剰に数字で証明しようとしたり、他人と争って自分の価値を証明しようとしたり、、

 

しかし、それが思うようにならないと、一気に精神的に不安定になり挫折します。

 

なぜそんなふうに、他者の賞賛や評価が必要なのでしょうか??

 

 

本当は自分に自信がない

 

自分で自分を褒めることっていいことです。
私も、自分が頑張った時は自分で自分を褒めることがよくあります。

 

自分頑張ったなー
よくここまで来たなーと。

 

ただ、自分ではなくそれを他人に承認を求めないといられない、という場合は
ちょっと問題かもしれません。
といっても本人が悩んでないのならば問題ではありませんが・・

 

もうずいぶん前の話しですが 「自信のない男性」がいました。

この方は、ある一時期私と一緒に仕事をしていました。(仮にBさんとしましょうね)
この方が紹介してくださったAさん。
彼は本を何冊も出し自己啓発の世界では割と有名な方。
このAさんをBさんがとてもとても褒めちぎります。

 

確かにこのAさんほがらかで人の悪口も言わず、まあまあいい人だねくらいに思っていました。
このAさんのことを私が褒めたとき、なぜか?Bさんが激怒して私にこう言いました。

 

何がいいんだ、こいつの!怒

私は・・・・ぽかーーん (゜_゜)

いつもAさんのこと褒めてるのにしかもAさんのこと親友だとまで言ってるのに
親友のことを褒められたらなぜここまで激怒するんだろう??

 

そうなんです。

 

Bさんは、Aさんよりも自分の方がエライ!すごい!と褒められたかったんでしょうが
私はあまりこの人のことを信用していませんでしたので、当然褒めることはなかったどころか、
かなり距離を置いていました。

 

あとで、周りの人にそれを聞くとカズさんに褒められたかったんですよ!!
そういうときはウソでもいいから褒めちぎってやってください、ですと・・・

 

 

ええーーーーー(゜o゜)

 

いや、私は正直ムリでした。
尊敬できない方に尊敬しています、って口が裂けてもいえないタイプなのですよ。
ごめんなさいね (´Д`)

 

この仕事のパートナーの方とはあっという間に仕事の協力は解消し
ほっとしたのもつかの間、いろいろな事件が起こりまして完全断交されました。

 

彼は今考えてみても、いやあの時も気づいてはいましたが、
自己愛性パーソナリティそのものでした。

 

自己愛性パーソナリティ障害って
自分を愛することができない、自己否定の裏側で王様のような高いプライドと
冷酷さをもちあわせた歪んだ自己愛の持ち主。

 

それもそのはず。

彼のセミナーはずっと自慢話し。

某有名ホテルや某有名旅館が自分をVIP扱いにしてくれるんだ、とか
俺の喜ぶサプライズをしてくれるんだ、とか。ほとんど自分を王様のように扱ってくれる、
それがサービスの王道なんだといわんばかり。

 

彼にとっての最高のおもてなしは、彼にかしづいてくれる自分を王様扱いにしてくれる
それがお客さまを喜ばすということだ、とセミナーで教えるのですから、
なんともはや。( ̄□ ̄;)

 

自分の願望なんですよね。王様になりたい!ですから。
王様になりたい!は賞賛されたい!ですから。

 

彼は自分のことを必要以上に誇大に見せることに長けており、とうとうと自分がいかにスゴイ人間か?を語り一見して優しくダンディな感じを見せつつも、自分を頼ってくる人に対して冷酷に扱う、その冷酷非道ぶりには唖然呆然でした。

 

これは、私にとっていい学びになったんですよね。

 

 

自分を隠すために幻想を抱く

 

そして、ここからが問題です。

彼の本当の心の中は、、、淋しさと悲しみ でいっぱいなんです。

 

彼がなぜ?

自分が小心者であるにも拘わらず誇大妄想のように話しを盛ってを吹聴し、
自慢話しを果てしなく続けて自己顕示欲を満たし、自己顕示欲のために他人を利用し、
近づいてくる人間を冷酷に取り扱ったのか。

 

それは

自分を小心者だと知っているから自分がダメな人間だと感じているからなんです。

 

そしてそれを隠すためには自分はスゴイ人間だという幻想を持つことが必要なのです。
自分はすごい!を握りしめていないと生きていられないくらいの恐怖を感じてしまうのが怖いから。反応してくれる人がいるだけで嬉しくて生きている喜びが得られます。

 

このように、

なにかと自慢話しばかりする、架空の話しを創り出して盛る人の話しを奪い、
自分の自慢話しにすり替え強奪する私が私が、俺が俺が、ばかり言う
わたしスゴイでしょ?を他人に強制する金銭トラブルが多い、
自分の話しばかりで人に関心を持たないなどなど、、
これらは自慢話が止められない理由には、自分に対する否定感や無価値感を感じたくないから でした。

 

 

いるよなあ、
うちの親戚にも同じ自慢話ばっかり何度も言うばあちゃんがいた!なーんて多いかと思います!

自慢話しばかりされると人はうんざりします。
会話がキャッチボールにならないから相手にとっても退屈で不愉快な時間になります。

 

自分のすごさをひけらかすことが他人にどれだけ嫌われるか?がわからないのは
それくらい自分しか見ていないという証拠なんです。

 

まずはその淋しさはどこから来ているのか?
自分はどうして他者から褒められないと腹が立つのかその悲しみやいらだちはちゃんと原因があります。

自分の悲しみや淋しさに気づく、そこから始めるといいと思いますね。

 

 

 

自己愛性パーソナリティ障害とは?

自己愛と自己愛性パーソナリティ障害についてわかりやすく動画でお話しています✨


「あなたのまわりにいる困った人」~自己愛性パーソナリティ障害~

 

 

 

 

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