捨てられるのが怖い ~見捨てられ不安とは?~

 

こんにちは!ユアエクセレンス・スタッフ垣内満寿美です。

いよいよ、各地で梅雨明けも始まり本格的な夏がやってきましたね!
さて、夏と言えば冬のロマンティックなムードとはまた違い・・・
恋人同士にとってはイベントが盛りだくさんの時期。


そんな楽しいことがたくさん待っている夏がやってくるはずなのに
パートナーとの関係に不安を感じていませんか?

彼氏の行動は全て把握しないと気が済まない。
四六時中一緒にいたい。
LINEの返事は既読スルーなんて耐えられない。
おはようも行ってきます、ただいま、おやすみも全部連絡が欲しい。
だって、そうじゃないと不安なんだもん。


そんな私の行動に彼はどんどん重たくなって逃げていく・・・
もうこんな事しないから!と更に追いかけて悪循環。

 

そして、最後にこうつぶやくの「やっぱりまた捨てられた・・・・・」


この状態というのは、私はいつも見捨てられるという不安を常に感じているんです。
この見捨てられ不安という心理状態は愛着の問題が大きく関わっています。
そしてこの愛着の問題は、いろんな所に影響してくるんですね。

 

 

嫌われるのがとても怖い

 

普段からちょっとした友人の言動やパートナーの何気ない振る舞い、
上司からの言葉、などに過剰反応して傷ついて怒ったり泣いたり。

 

見捨てられ不安がある人は、人からの言動に影響されやすく
自分の軸が不安定で、本当は世の中が怖くて人が怖いのです。

もちろん、普段はまったくそれを意識的に感じていないので本人は気づきません。
じゃぁ、どんな時に出てくるの?それは、対人関係に出てきます。

 

ちょっとした些細なことで傷ついたり、
人と関わるのが苦手で、
人を避けてひきこもってみたり、
関わる人を疑ってお試し発言をしてみたり、
相手の言動に過剰反応して勝手に傷ついたり、
人に甘えることができずに何もかも我慢したり、
弱音が吐けなくて完璧主義になったり、と。。。
あぁ、過去の私がここにいる・・・汗

見捨てられ不安が強い人は相手の行動をすぐさま
拒否や拒絶として受け取りやすいのです。


そう、自分のことを拒否・拒絶した!と感じた瞬間に
あの人は私が嫌いなんだ~という認識になるんです。



否定にものすごく弱いんですね。
それはね、否定や拒絶されると
「お前はいらない」って言われたような気持になるから・・・

 

 

私はいらない存在だと思いたくない

対人関係では、相手のちょっとした言葉や態度に
自分の存在を全否定されたと思い傷つき反応が極端で、、
そこまで?というくらい落ち込んでしまう。


例えば、昔のわたしは職場でミスした時。
どうしてこうなったの?と聞かれただけなのに脳の中ではこんな変換がされています。


「本当役立たず!なんでできないの?」

そして、泣きながら叫びました。
「もう、死にたいです!」


そんなこと、思いたいわけでもないのに
怒られないように一生懸命がんばったのに

否定が怖くてびくびく脅える、
否定が怖くて完璧に頑張ってしまう、
否定が怖くて人に言いたいことが言えない、



それぐらい、
愛着が不安定な人にとっては
否定されたり拒絶されたりすることが
存在価値のない自分という意味と捉えられ
死にたい、とさえ思うんですよ。


また我慢して相手に合せるので
見捨てられ不安(愛着障害)の方は
怒りを常時溜めつづけていてるのです。
でも、嫌われたくないから言いたいことが言えない。


その怒りがどうなるのか?というと自分に向いてしまうのです。



・私がちゃんとできないからだ・・
・私が悪いからだ
・私がもっと頑張ればいい
・こんな私なんて誰も好きになってくれない


これが、自己否定の元になるのです。
そう、私はいらない存在なんだ。という感覚です




心に安心感がないことが、愛着障害につながる

 

愛着障害とは?
→ コチラをクリックすると詳しい内容のコラムへ飛びます。

乳幼児期に長期にわたって虐待やネグレクトを受けたことにより、親との安定した愛着
(愛着を深める行動)が絶たれたことで引き起こされる障害を言います。


赤ちゃんとお母さんとの信頼関係を育て損ねたということです。



・目と目を合わせて言葉を交わすこと
・美味しいね、楽しいね、寂しいね、悲しいねと気持ちを共感してもらうこと
・抱っこして守られている感覚を持つこと
・どこへ行っても、必ず帰る場所があるという安心感
・いつも親が見守ってくれるという感覚
・どんなあなたも愛しているよ。という安心感

この 親子間で築いていく信頼関係・安心安全が人との関わりのベースとなります

でも、2歳~3歳の時期にこの信頼関係の形成が不足すると
愛情欠乏を抱えて苦しんで生きることになるのです。


それが、自己否定感に繋がります。


・こんな私は愛されない
・こんなダメな私は居てはいけない
・人に迷惑かけたら居場所がない


だから、愛されるように一所懸命がんばってみるも
どこかで「私はいらない存在」という思いが頭から離れずに
何をやっても本当は不安でしかないのです。



そしてその反面、本当は愛されたくてたまらない
大切にされたい気持ちでいっぱいなんですよね。

 

 

人との関係で傷を癒していく

 

心の安心感は、最初は両親から与えられるものです。

それが、与えらえれ損ねたから自分にはもう安心感がは持てないのか?というと
そんなことはありません!

愛着の問題は克服できるんです。


まずは、安心安全基地(セキュアベース)を作ることで


・ここにいてもいい
・ほっとする
・安心する
・誰かに頼ってもいい
・助けてもらってもいい


自分の心の拠り所や自分を無条件に受け入れてくれる場所を持つことなのです。

そして、とっても傷ついている心を癒す ことなんですよね。


・否定される怖さ
・怒られる怖さ
・見捨てられる怖さ
・嫌われる怖さ
・無価値観を感じる怖さ


その怖さを避けるように、一生懸命頑張って生きてきたけど
不安感が取れないのは、ちゃんと癒しきれていないからなんですね。


これを感情の未完了とも言います。
この未完了の怖さ・悲しさ・絶望感を解放するのが心理セラピーです。


でもこの未完了の感情を癒すに1番いいのは、人に共感してもらうことなんです。
それが、このリトリーブサイコセラピー基礎コースでもっとも大切にしている事です。

・受け止めてもらう
・共感してもらう
・自分を見守ってくれる
・一人じゃない


これが愛着の形成の中で大切なことでしたよね。
その自分の中に安心安全(セキュアベース)を作ることが講座での醍醐味です。
大人になってからも、しっかり愛着の形成ができるんです。

そして、自分を大切にする自己肯定感も一緒に育ちます。
この自己肯定感が育つことで、人との関係に不安や恐怖を感じていたことも徐々に解消していくのです。


これは、安心して人生を生きる為にもっとも大切なこと
安心して人生を生きる為には、自分の中に安心感を育てることです



基礎コースを受講された方の感想の一部です

毎回の講座の中やシェアグループの中で一人一人と真摯に向き合ってくれる講師、
アシスタントの皆さんの姿に安心を覚えはじめていたのと、一緒に受講している仲間の姿、
関わりを通して自分の中にあった頑なに崩せなかった部分が癒され、緩んできた感覚がありました。
講師やアシスタントの皆さんが時に体験を交えながら共感してくれる姿は、一人の人として尊重してもらえている感覚があり嬉しくて。どんな言葉であっても聞いてもらえている。言葉が相手に届く。という感覚に喜びを感じていました。

グループワークやセッションを通して知る仲間の経験や感じたもののシェアは、
それぞれが抱えているものはどんなものであっても軽く感じられるものでは無く。
自分の中にもある感覚だと共感できることも沢山ありました。
自分の抱えているものも丈夫」と意地を張る必要が無いことを感じはじめていました。
そして皆が自分と向き合っている姿に勇気も貰っていました。
「一人じゃない。」と感覚としてしっかり感じられるようになってきていました。

その他、受講された方の感想はコチラから