不自由さを感じたときに選択を迫られる
あるところに一匹の子羊がいました。
子羊は毎日たくさんの草とたっぷりのお水、
そしてのんびりと日光浴を楽しんでいます。
そして、この柵の中にはたくさんの仲間もいて、
羊飼いさんに守られて
安心安全の場所ですくすくと育っています。
ところがある日この羊は、
こう思うようになりました。
「この柵の外の世界に出てみたいなあ」
「もっと広いところにでてみたいなあ」
「もっと自由に冒険したいなあ」
しかし、柵の外にはオオカミも熊も出ます。
それでもこの子羊は安全で守られた環境に
いつしか不自由さを感じるようになっていたのです。
でもどうする?
柵の外にでたら、もっと広い世界が待っていて、
たくさんのキレイなお花の香りを楽しめるし
おいしいお水が飲めるし
もっと美味しい新鮮な草が食べられる。
でも、オオカミに出会う危険もあるだろう。
そこで、羊は悩みます。
怖さと不安を受け入れると・・・
安心安全の柵の中にいて仲間とともにのんびり過ごすか?
それとも、柵の外に出て自由に冒険を楽しんでみるか?
羊は後者を選びます。
怖いことがあったとしても、ポクは自由になりたい。
もっと外の世界を楽しみたい。
怖いことがあるかもしれないけど、
短い人生をいっぱい自由を楽しみたいんだ。
それにいつでも家族や仲間はここにいてくれる。
ぼくはひとりじゃない。
いつでも帰ってこれる場所がある。
柵の外の世界には、怖いこともあるし、不安もあるだろう。
でも、そこで立ちすくんでいるだけだったら時間がもったいない。
僕はもっと自由を楽しみたい、冒険を楽しみたいんだ。
そう言って、羊は冒険の旅に出ました。
あなたがもしこの羊さんだったら、どうでしょうか。
安全の柵の中でぬくぬくと変化のない環境にいつづけるか、
それとも、この羊のように
怖さや不安もあえて覚悟のうえで自由をとるか?
どちらを選ぶでしょうか。
結局怖さと不安を受け入れると自由も手に入るんだよ、
というお話しでした。